1949-04-04 第5回国会 参議院 本会議 第8号
即ちこれを財政について見ますれば、一般会計予算は從來も一應の收支均衡を得ておつたのでありまするが、各特別会計及び復興金融金庫等を含みまする政府関係諸機関を通じて見た場合におきましては、公債及び借入金は年々増加し、巨額に上る復興資金の大部分は日本銀行の引受によつて賄われ通貨増発の主因となつて來たのでありまして、今、昭和二十三年中の実績を見ましても、千三百億円を超える通貨増発高のうち、八割以上が財政に基因
即ちこれを財政について見ますれば、一般会計予算は從來も一應の收支均衡を得ておつたのでありまするが、各特別会計及び復興金融金庫等を含みまする政府関係諸機関を通じて見た場合におきましては、公債及び借入金は年々増加し、巨額に上る復興資金の大部分は日本銀行の引受によつて賄われ通貨増発の主因となつて來たのでありまして、今、昭和二十三年中の実績を見ましても、千三百億円を超える通貨増発高のうち、八割以上が財政に基因
、副議長着席〕 すなわち、これを財政について見ますれば、一般会計予算は從來も一應の收支均衡を得ておつたのでありますが、各特別会計及び復興金融金庫等を含む政府もろもろの機関を通て見た場合におきましては、公債及び借入金は年々増加いたしまして、巨額に上る復金資金の大部分は日本銀行の引受けによつてまかなわれ、通貨増発の主因となつて來たのでありまして、今昭和二十三年中の実績を見ましても、千三百億円を越える通貨増発高
大藏大臣は昨日本間君の質問に対しまして、その中で通貨の増発が三千三百億円を予定いたしたのが、食糧証券等の関係から、年末の通貨増発が三千五百億くらいに上るであろうけれども、その通貨増発高も明年の最後的な徴税等の関係から、收縮しなくてもそう心配するほどではない、こういう考えを発表されたと記憶しております。
これはちよつとただいま正確な資料はもつておりませんのでありますが、昨年の四月から本年三月末までの、昭和二十二年度の財政の收支、それから復金債の償還状況、それから市中銀行を通しての貸出、回收の状況等を通覽いたしまして、その期間における通貨増発高に対しまして、財政の收支によつて起りますところの、いわゆる財政から通貨の増発の原因になつておつたものは、一〇〇%を実は超えておると思うのであります。
で、この日銀券の増加額を先ず四半期毎に申上げまするならば、一月から三月末までの間に二百二十三億の増加、四月から六月までの間に二百五億の増加、七月から九月の間に二百一億一それから十月から十二月の間に六百二十七億殖えたわけでございまして、昨年中の合計の通貨増発高は千二百五十六億ということに相成るわけでございます。
通貨増発と財政資金の相関の関係と申上げますると、この四月という月はちよつと変調な月でありまするが、この四月には通貨増発高が六十七億円でありまして、財政資金の放出は逆に五億円の收縮になつておるわけであります。五月にはこれが通貨の増発が七十三億の支拂超過、即ち通貨増発高七十三億円の中で六五%というものは財政資金の超過が原因をなしておる。